未来の建築家を発掘・一流建築家が審査員! 建築界注目の現役学生の木造住宅設計コンテスト

受賞作品

2023 課題テーマ
「リモートハウス-風景と調和する家」

○受賞者アンケート

グランプリに参加しようと思ったきっかけ、理由

プランニングで苦労した点 

プランニングでうまくいった点

④受賞の感想

⑤グランプリ全体の感想(グランプリに参加してよかったことなど)

⑥あなたにとって設計グランプリとは?

 

相羽建設株式会社賞

「漁村住居再考」

京都工芸繊維大学  岩田 祥英

○受賞者アンケート

卒業制作にあたって調査を進めていたので、それらを踏まえた住宅像をかたちにしたいと思い参加しました。

地域の住宅スケールに合わせた平屋の住まいは、想定される五人家族にとってはやや小さい空間だったことです。 かつての住まいに見られた分棟配置に範をとることや、母屋を一室空間とすることなどを通して、限られた空間をより住み心地の良いものとできるよう設計しました。

比較的更新頻度の高い水周りや子ども部屋を分棟とし、玄関で繋ぐ構成を採用したことで、住まいの新陳代謝をより容易にすることができたと考えています。

公開審査では様々な点について質問してくださいました。 設計そのものや提案の背景を踏まえた上で、最終的にこのような評価をいただけたことをとてもうれしく感じています。

参加した方々が設定されたテーマをどのように読み解き、表現したのか、実際に模型やパネルを通して感じることができるとても良い機会となりました。

多様な考え方や設計への向き合い方を知ることができる、稀有な場だと思います。

株式会社エールハウス賞/20選

「稲架がけの棲家
〜営みと⽣活が同⼀化する住宅での暮らし〜


 芝浦⼯業⼤学⼤学院  中川 蓮也
            東 尚⽣ 

○受賞者アンケート

木の家設計グランプリが実務に近い設計コンペであるため、将来に向けて力をつけるため。

フレームの連続体という構法のシステムの反復で建築を構成する案だったため、形態を複雑にすることも単調にすることもできた。だからこそ、どちらの方向性でプランニングするか悩んだ。

L字型のプランニングで中央に土間を設けることで、ゾーニング職と住の空間に分けながら間を緩やかに繋いだ点。

3人の審査員の方に票を入れて頂きとても光栄でした。しかしながら、巡回審査で全ての審査員に見ていただけた訳では無いのでより一層精進します。

周りに力作が多く、刺激になった。また来年リベンジします。

熱量の集まる場所

株式会社菅組賞

「滲み出す水界」

早稲田大学  森 映介
       柏田 波希 

○受賞者アンケート

普段の大学の課題では公共建築を設計することが多かったので、木造で暖かみのある住宅の設計をやってみたかったからです。

コンセプトが確定した後、納得のいく住宅の形に辿り着くまでに時間がかかった点です。また、今回選定した敷地の面積が大きかったため、どこに住宅や水の流れを設けるのか検討するのに苦労しました。

敷地周辺の情報を汲み取り住宅設計に繋がる要素を見つけ出し、コンセプトやプログラムに上手く落とし込むことができた点です。自分たちが住みたいと思えるような住宅の設計ができたので良かったです。

まさか自分たちが賞を頂けると思っていなかったのでびっくりしました。一方まだプランの未熟さにも気づかされたので、今後大学での設計課題や他のコンペに活かせるよう頑張りたいと思います。

今回のグランプリで、学外の客観的な視点からの審査を受けることができて良かったと思います。初めて挑戦したコンペだったので、能動的に設計を進め、話し合いを重ねて設計プランを考えていく過程が楽しかったです。

自分自身の立ち位置を再確認することができるきっかけとなるものです。

株式会社土屋ホームトピア賞

「突き上げの家

名城⼤学  森本 莉央

○受賞者アンケート

卒業制作の前に、自分で考えて形にする経験をしたいと思ったため。

伝統的な民家の形式をどう残し、どう活かしていくかという点。

光や風の抜け方、上下階の関係の作り方。

率直にとても嬉しいです。ありがとうございます。ご指摘いただいた部分も含めて、この経験を今後に活かしていけたらと思います。

熱量を感じました。審査員の方から直接講評いただける貴重な機会だったこと、他大学の考えや表現を見ることができたこと、非常に勉強になりました。

物事の持つ可能性を考えること。 今後も挑戦して行きたいです。

 

有限会社鳥生工務店賞

「船と⼦の成⻑を⾒守る家

愛媛県⽴松⼭⼯業⾼等学校  重⾒ 航雅

○受賞者アンケート

設計コンペを通して、スキルアップをしたいと考えたから。

リモートハウスとはなにかを考えるところから始まり、そこに住まう人がどんな住宅を必要とするのか?風景にどのように調和させるのか?など様々な疑問を自分自身で解決し、設計していくことが難しかった。

その地域の歴史や文化を取り入れた計画・設計を行うことができた。

有限会社鳥生工務店様ありがとうございました。この経験を生かし、さらなるスキルアップを図っていきます。

大学生や大学院生など周りにはいない高いレベルの作品を見ることができ、とても良かった。 木造住宅の良さや奥深さを知ることができた。

自分のイメージを形にできる良い機会であり、様々な方の意見を知ることができる。

株式会社はなおか賞

「柔軟なくらし 

京都建築⼤学校  真⾙ 明⾹⾥

○受賞者アンケート

学生の間にコンペに挑戦してみたいと考えたからです。

どこまで空間を仕切り、つなぐのか悩みました。また、敷地選びから決めるので、その土地ならではの特徴をどのように取り入れるのか苦労しました。

子供部屋に障子を設け、続き間にすることで用途を定めず自ら空間の使い方を決められるようにしたことです。庭のすだちの木と絡め、将来的に工房やワークショップ、ギャラリーと多様な使い方ができます。

嬉しい一方、自分の作品の未熟さを痛感しました。これからも沢山建築の勉強をして知識を身につけたいと思います。

初めてコンペに参加しましたが、他の方のプレゼンや作品を見て心が弾みました。より一層建築が面白いと感じる良い機会でした。

自分が成長できる場所

前川建設株式会社賞 / 20選 

「みかんと島と、段々と」

神⼾⼤学⼤学院  眞下 健也
         ⼆宮 幸⼤

○受賞者アンケート

学生最後に取り組むコンペを探しており,テーマが魅力的だったこと

パブリックな場所とプライベートな場所の関係性

防勢島の雰囲気を取り込み,段々畑の石垣や周辺環境と建物の関係性を創り出せた点

もう少しスタディしてプランを練りたかったという悔いは残るものの,コンセプト等評価していただき嬉しかったです。

他の作品や最後の先生方のお言葉等多くの刺激を受けることができ,これから仕事で設計していく上での糧となったと思います。貴重な機会を設けていただきありがとうございました。

自分達の今の設計を再確認できる場

株式会社丸正渡邊工務所賞

「暮らしと⾵景を飾る家」

東京⼯業⼤学⼤学院  松本 勇⽣
           鈴⽊ 菜々花
           ⼤澤 菜緒

○受賞者アンケート

修士に入り授業等で常に設計するという環境が減ったため、自分たちでコンセプトやプログラムから設計の形にするまでをやりたいと思いました。また大学院から一緒になったメンバーと設計を通して色々話してみたいと思い参加しました。

傾斜地に計画したため、屋根の角度や階段の勾配などを、実際の敷地の断面との関係を考慮しながら決定するのに苦労しました。また階段で空間が三層に分けられるゾーニングとしたため、各空間どうしのアクセス性を考えつつ、プログラムに沿った部屋割りを決定するのに苦労しました。

傾斜地におけるゾーニングの難点を利用して、様々な視点場を生み出すことができました。窓まわりをコンセプトとし部分から計画して行きましたが、中心に階段を設けることで各部分を統合できたと思います。

ビルダー賞をいただくことができ感無量です。選考していただいた株式会社丸正渡邊工務所様には、心より感謝申し上げます。この経験を糧に、これからも設計に励みます

出展数、作品の完成度、審査会の議論、全てにおいて高いレベルで競技が行われていたことが私たち3人にとって刺激的でした。審査員と一対一で真剣に議論ができる機会はとても貴重で、応募して良かったと思います。運営の方々も親身になってケアして頂いて、安心して準備することができました。

真剣に建築設計と向き合うことができる機会

ミヤワキホーム/株式会社ミヤワキ建設賞

「歴史的な⾵景に住まう 

信州⼤学⼤学院  扇割 ⼤晴
          清⽔ 蓮

○受賞者アンケート

研究室活動の調査で携わった民家が取り壊されて、寂しい気持ちになったので、なんとかその景観を生かした設計ができないかと思った時にこのグランプリを知ったので参加しました。

新築部分のボリュームが大きくなってしまったので、のこしたい既存部分に対してもっと謙虚に設計できれば良かったと思っています。

尊重したい既存の景観を暮らしの様々なシーンに取り入れた住宅が設計できた点はうまく行ったんじゃないかと思っています。

この度は賞をいただきありがとうございました。初めてのコンペということもあり、完成させるのにとても苦労しましたがなんとか報われた気持ちです。これからもっと建築について考え、高みを目指したいと思いました。

グランプリに出展されている作品がどれも面白いコンセプトから考えられていて、その表現方法も幅広いものがあり、とても楽しかったです。また、このレベルの作品と並んで批評を頂けたことは、とても貴重な経験になりました。

熱意ある学生が集まって高め合う成長の場だと思っています。

morinoie / モリノイエ®(Now and Then Co.,Ltd)賞 / 20選

「森床に住まう 

読売理⼯医療福祉専⾨学校  佐藤 南
              ⾦原 未歩

          

○受賞者アンケート

前年度も参加し、とてもいい勉強の機会だったので再度挑戦しようと思った。

思い通りの屋根を完成させるために、勾配屋根を何度もスタディしたこと。

森床により、外とのつながりとライフスタイルの変化に対応できるようにしたこと。 アイデア出しからゾーニングまでスムーズにできたこと。

今年度は模型持ち込みで、プレゼンシート以外にも評価してもらえたようで良かった。

他の参加者の内容の濃さと、それを紙面にしっかりまとめられていることに刺激をもらった。

学校外での自分の実力を知る場、全力で取り組み成長できる場。

株式会社⼭弘賞

「家族の記憶を住み繋ぐ 

近畿⼤学⼤学院  佐野 ⽞⽃
          

○受賞者アンケート

大学院の前期の授業でリノベーションについて学んだこと、修士設計がないこと、祖母が亡くなったことなど色んな要素が重なって参加することにしました。

既存建築との擦り合わせが難しかったです。

母屋のダイニングを時代が重なりあった魅力ある空間にできたことは良かったと思います。

素晴らしい作品が多い中、選んだいただけたので嬉しいです。

僕は初めて参加しましたが自分と同世代の人達の技術や思考力、熱量を目の当たりにできたことはすごく良い経験でした。言葉にするのは難しいですが間違いなく学内にいては得られないものがこのグランプリにはあると思います。

刺激