未来の建築家を発掘、一流建築家が審査員! 建築界注目の現役学生の木造住宅設計コンテスト

工務店トップインタビュー

「学生時代のうちに空間体験を重ね、感性を高め
 よう。将来、かけがえのない財産になるはずです」

香川県
株式会社 菅組   代表取締役社長 菅 徹夫

本社

当社は地域との結びつきが強い、地域密着型の会社です。住宅をはじめ、医療・福祉建築から商業建築・古民家改修・寺社建築まで、幅広く事業展開をしています。

当社の特徴は、設計部隊が十数人と充実しており、設計施工一貫工事の割合が高いこと。専業設計事務所にひけをとらない力を身につけるために、デザインレビューや設計審査などを行い、設計力の強化を図っています。

もうひとつの特徴は、直営の施工体制を確立している点です。当社には約20名の社員大工が在籍しており、そのなかには3~4代にわたって当社で働いてくれている職人もいます。また、弘化5年(1848)、宮大工集団から創業したことから、社寺建築の伝統技術を継承している宮大工グループもあり、その技術は住宅建築にも生かされています。

建築の仕事は、街の風景をつくる仕事です。町にとっても、住む人にとっても、愛着を持ち、誇りとなる建物づくりを大切にしたいという思いから、15年ほど前から古民家の改修も手がけるようになりました。

2018年10月には、古民家を活用した宿泊施設を自社で運営するためにチームを発足。このプロジェクトを進めるにあたって、谷口工務店さんが展開されている「商店街ホテル 講 大津百町」を見学させていただきました。今回、設計グランプリに初めて協賛したのはその時、谷口社長の考え方、企業のあり方に触れ、おおいに刺激を受けたからです。

優秀な学生さんとの出会いも楽しみですし、一緒に仕事ができれば、当社の設計力も向上すると期待しています。よい建築を生むために必要なのは、建築に対する熱意です。「建築が何より好き」という人と一緒に仕事ができるとうれしいですね。

建築に携わりたいと考えている学生の皆さんには、ぜひ、若いうちに多くの建築物を見てほしいと思います。将来、いい建築を手がけるためには、感性が豊かである若いうちに、いい建物をどれだけ見るかが重要だと思うからです。私も学生時代は、休みになると建物を見て歩いたものです。学生のうちに空間体験を通して感じたり、学んだりしたことは、建築業界で仕事をする上で、何ものにも替えがたい財産になるはずです。

また、ぜひ海外にも足を運んでみてください。私は卒業旅行で1カ月半ほど、ヨーロッパ諸国をバックパックで旅しました。ヨーロッパには、古い建築からモダニズム、巨匠が手がけた建築まで、時代を超えていい建物がたくさんあります。素晴らしい建築物に感激したのはもちろん、何より、日本と比べて街のあり方がまったく違うということを感じました。

この体験は、私の建築人生の原点であり、「街の風景をつくる」という当社のコンセプトにもなっています。ぜひ、海外から日本を見るという体験をしてほしいと思います。皆さんのご活躍を期待しています。

施工事例

【企業プロフィール】

会社名 株式会社 株式会社 菅組
住所 〒769-1406  香川県三豊市仁尾町仁尾辛15-1
連絡先 TEL:0875-82-2441 (代表)
E-mail: info@suga-ac.co.jp
事業内容:建築工事・住宅・リノベーション・古民家改修・社寺建築・土木工事・一級建築士事務所、不動産事業
1909年創業  資本金 7,500万円

株式会社菅組