未来の建築家を発掘、一流建築家が審査員! 建築界注目の現役学生の木造住宅設計コンテスト

工務店トップインタビュー

「時代が流れても失くしてはいけないものがある。
それを守っていくのが工務店の役割であり使命だ」。

兵庫県
株式会社 山弘    代表取締役 三渡 眞介 

五軒邸モデルハウス


地元の姫路城には多くの観光客が来られますが、皆さんお城を見たらすぐに京都へ向かわれます。特に外国人の方は日本らしい景色を期待されていると思いますが、見渡せば多国籍で無秩序な住宅の街並み・・正直魅力が無いですよね。これは姫路に限った話ではなく日本全体に言えることだと思います。建築に携わる者として、これでは木造建築の歴史を作って来られた先輩方に対して申し訳が立たないという気持ちなんです。
 

工業化、システム化は必要で良いことだと思いますが、大事にしないといけないものもあります。そこを私たち工務店が作り直していくべきだと思っています。洋風・和風など「風」の付く物でなく、本格的な建築を造れる人材が育たないと、未来の建築も魅力ないものになってしまう。そういう思いもあり、このコンペにも喜んで参加させて頂きました。
 

私は建築に携わる人間は、総合的に建築を理解するべきだと思っています。昔は大工の棟梁が営業から設計、現場監督まで全てを行っていました。でも今は建築も法律も複雑になり、棟梁をしながら会社も運営、というわけにはいかなくなりました。そういう背景もあって工務店は棟梁の仕事を皆で分け合う会社。だから営業でも設計を勉強しないといけないし、現場監督も設計を、大工も設計が出来るようにならなければいけないと考えています。
 

特に設計は営業力がないとできません。
お客様の要望は、全部で10あるとしたら、その一割か二割しか言葉としては出てこないからです。海面下にある価値観や人生観、そういう隠れた大きな要望に気付き、引き出してあげること、それが注文住宅の設計をするということ。お客様の”なりたいアナタ”を作って形にしてあげるのが役割なんです。


当社には、モデルハウスやホームページで私たちの作風をある程度知ったお客様が来てくれます。その期待を裏切らないよう、お客様の「らしさ」と私たちの「らしさ」をマッチングさせる、そこが設計の要だと思っています。上手に話せるかではなく、下手でもいいから一生懸命にお客様に喜んでもらおうという気持ちを持つのが大事。それが無ければ何をやろうがダメだと思いますよ。


家を作ることで、お客様に新たなライフスタイルを作ってあげれば、それはもう喜ばれますよ、感動されます。そうするとこちらも喜びが押し寄せて「あ~、もっと仕事したい」となってしまうんですよね(笑)。お客様と出会い、少しずつ関係を築き、期待に応えようと考え抜いてドキドキしながら提案する。それにお客様が感動してくれた時には、何にも代えられない喜びです。どんなに小さな金額でも、その喜びを積み重ねていきながら、人として建築屋として成長していけるのだと思います。


既に大きい会社に行くよりも、私たちのような地域工務店と一緒に、「俺が日本の新しい建築文化を作り上げてやる!」と思ってくれる人材が増えていって欲しいですね。


施工事例


【企業プロフィール】

会社名 株式会社 山弘
住所 〒671-2533 兵庫県宍粟市山崎町須賀沢704
連絡先 TEL:0790-63-0063(代表)
E-mail:info@yamahiro.org
事業内容 総合建築請負/住宅設計管理業/住宅リフォーム業/土木工事業/水道施工事業沿革など/昭和33年12月1日創業 資本金25,000,000円 

株式会社山弘ホームページ