未来の建築家を発掘、一流建築家が審査員! 建築界注目の現役学生の木造住宅設計コンテスト

工務店トップインタビュー

「お客様の人生を自分事として捉え、未来の人生史を
      共につくる。そんな人材を育てていきたい」

富山県
ミヤワキホーム / 株式会社ミヤワキ建設   

代表取締役 社長宮脇 友基

高岡の家 もみじ

 富山県は住みやすさランキングで常に上位にいます。非常に誇らしいことですが、住宅建築に携わる1人として見ていると複雑な思いがあります。そこには持ち家率や住宅の延床面積の大きさが評価されているという背景がありますが、果たして評価されるべきものなのでしょうか。

大都市の方からすると贅沢な話かもしれませんが、大きすぎる親の家や広すぎる敷地が次世代を担う人間にとって重荷になってきています。「祖父母が建て、親が維持した大きな実家をどうやって維持していくのか、固定資産税の額を聞いて目が飛び出るほど驚きました…」そんな声をお聞きすることも少なくありません。
そこには過去の住宅文化が、現在の住まい方や経済状況に合致しきれていないと問題点があります。住宅の耐用年数は約30年…と言われた時期はすでに終えようとしています。
私たち造り手は、自分の寿命を超えて残り続ける家を創っていることを肝に銘じ、将来の世代の経済にまで目を向けなければなりません。こういった視点を持つ人を育成していく義務が、工務店経営を担う私たちに求められていると思っています。そして建築業界に飛び込もうとしている皆さんとも共有したいと思っています。
今回は木造住宅のコンペですが、当社も富山県産材を中心に国産材を使っています。富山の林業は衰退が進み、在庫も安定せず、利用者としては決して恵まれているとは言えません。それでも取り組むのは、お客様への売りという観点よりも、売り手の自己満足かもしれませんが、地域の林業活性化や、地球環境を守るという意味合いを強く含んでいます。

今回協賛させて頂いたのは、富山県に優秀な設計スタッフが働きやすい環境があることを伝えたいという思いからです。 就職しても3年以内の離職率が高いという話はよく聞きます。そこには様々な問題がありますが、多くの学生さんや新入社員と接して感じるのは「何のために仕事をするのか」が腹に落ちているかいないかで目の輝きが大きく違っているということです。会社選び、企業研究をする際には、給与や休日の多さや福利厚生だけではなく、それぞれの会社の研修制度をしっかり確認することをお勧めします。

お客様に最も喜ばれるのは、ご要望を全て取り入れたプランでも、カッコいいと言われるプランでもありません。 ご要望の背景、ご夫婦それぞれの実家の間取りや周辺環境、地域文化、ご家族との関係性などをどれだけ自分事として捉えられるか。そしてお客様の過去の人生史を紐解き、この先の人生史をともに創り上げるプランこそが、最も喜ばれるものなのです。
規格化された大手メーカーとは違い、工務店ならそれができます。皆さんには各地域にある工務店で能力を存分に発揮してほしいと望んでいます。それがお客様の笑顔、そして自分自身の笑顔につながりますから。皆さんとの出会いを楽しみにしています。

施工事例

施工事例

【企業プロフィール】

会社名  ミヤワキホーム / 株式会社ミヤワキ建設
住所 〒933-0826 富山県高岡市佐野1400番地の1
連絡先 TEL:0766-26-2581 (代表) 
E-mail  :  kensetsu@miyawakihome.com
事業内容 :木造注文住宅設計・施工、リフォーム
沿革など/ 設立 昭和48年8月  資本金1,000万円

 

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