未来の建築家を発掘、一流建築家が審査員! 建築界注目の現役学生の木造住宅設計コンテスト

工務店トップインタビュー

「家を見れば、つくった人の気持ちが見える。上手い下手よりも人柄を大切に、共感し合える仲間を増やしたい」

西東京(表参道・軽井沢)
モリノイエ(株式会社クレア) 代表建築家 和氣 正頼

社屋外観

私たちが広めていきたいのは「都会暮らし、森暮らし。」というライフスタイルです。利便性や刺激にあふれた都会の利点を享受しながら、自然に囲まれた空間、ゆるやかな時間を楽しむ素晴らしさを伝えたい。そんな思いで木の家をつくっています。

私が学生だった25年前は「木造は大工さんの仕事」という感じでした。大学ではコンクリート造などの授業が中心で、成績の良い人は大手組織事務所に就職し、木造をする人は殆どいませんでした。最近は審査員の方々のように木造住宅で名前が知れらる方が出てきて、徐々に変化を感じますが、いざ仕事仲間を集めようとしても難しいのが現状です。
 
理由は「活躍できる場が少ない」ことだと思います。東京で「木造設計をしています」といっても仕事はなかなかありません。建てる人は土地には興味があっても建物にはない。どんな空間になるかには興味が薄いように感じます。

地方都市でもハウスメーカーのやり方が一般化しています。「モデルプランから選んでください」で家が建ってしまうので、ゼロから設計する人が働く場所は殆どありません。
一方で私たちが拠点とする軽井沢は、敷地が広く、また傾斜地が多く、外との関わりや風の流れ、花や、遠くの山が見えるかどうか、そういうことを考えると、モデルハウスをポンと置くようにはいきません。だから軽井沢には木の家をやりたい人が働く場所がいっぱいあるんです。
 
私たちの仕事は「人の暮らす場所」を考えデザインすること。既成概念を1回外して、その人に合うことを自分で考え提案することが求められると思います。それは相手の話を聞いて、気持ちを読みとり形にすることですから”住宅”という言葉を作り手は一度忘れた方がいいかもしれません。
 
 ゼネコンで現場監督として働いていた頃は仕事が面白くてつくる喜びを知ることができました。でも大きな組織に限界を感じ、やはり自分で家を造りたいと30歳で退職して木造建築をやり直すことにしました。大工仕事の見習いも経験し、木の重さや金物に触れた時の冷たさなんかを体感した経験が、今、梁の寸法を決めたり手すりの形を決めたりする際にも大いに役立っています。

今回グランプリで「表彰された」「されなかった」という結果が出ると思いますが、皆さんはこれから自分の頭で考えることをいっぱい経験しないといけないので、結果を重視し過ぎず、急ぎ過ぎず、目の前のことをやるのが大切だと思います。

この自然のなかで仕事をして気持ちいいと感じる、そういう人と一緒に仕事ができたら嬉しいですね。
家を見れば、一生懸命やったのか、楽しんでやったのか、それとも手を抜いたのかが分かります。どんな気持ちでつくったのかは必ず伝わります。だから私は上手下手よりも人柄を大切にします。そういう人を一人前に育てるのが、私の今後の目標ですね。

施工事例

【企業プロフィール】

会社名 モリノイエ(株式会社 クレア)
住所   軽井沢studio 〒389-0111 長野県北佐久郡軽井沢町長倉白樺台入口586-3
   Living表参道 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前4-19-6 west/east 2F 
連絡先 TEL:03-6721-1146 (代表)
Mail: info@i-morinoie.com 
事業内容:軽井沢を主な活動範囲とした木造住宅・店舗・別荘の企画、設計、施工
法人設立  平成6年  資本金1,000万円

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