当社は兵庫県加古川市に本社を構え、兵庫県南部を中心に、建築、土木、建物再生、住宅、不動産業などの事業を展開しています。明治40年の創業以来、目指してきたのは「笑顔で夢ある街づくり」です。お客様や地域の人たちに喜ばれるものをつくり、つくる喜びを感じながら、一般住宅から工場、店舗、社屋、病院、寺院など、数々の建設工事を手掛けています。

住宅部門は約15年前、私が入社した年に立ち上げました。スローガンは「暮らしと心を快適に　Design for Your Happiness.」。安心して快適に暮らせる空間をつくりたいという情熱をもって、建設のプロの技術を生かしながら皆様の住まいづくりをお手伝いしています。住宅新築にも取り組み、「幸せな木の家づくり」を理念に、「幸木之家」という自社ブランドで展開しています。

 住宅には、当社の100年を超える歴史の中で培ってきた建設業のノウハウを踏まえた上で、日本の風土にあい、性能が確保されたこれからのあるべき住宅を追求しています。これらはコンテストで高く評価されており、2022年には再生した古民家が「LIXILメンバーズコンテスト2022」のリフォーム部門大賞、新築住宅が新築部門地域優秀賞、エコハウス大賞奨励賞を受賞しました。

コンテストでの受賞は、お客様の安心感につながります。また、認知度、信頼度も上がり、住宅事業の拡大が期待できます。しかし何よりの収穫は、新たな課題を発見でき、私たちの立ち位置を確認できる点にあります。設計グランプリにエントリーされた学生の皆さんも、そのような思いがあるのではないでしょうか。

今回、設計グランプリには、住宅や建築が好きで、意欲のある学生さんとの出会いを期待して協賛しました。

現在、当社の住宅部門の従業員は16人、そのうち5人が設計士として活躍しています。今後は住宅事業拡大に向けて、施工管理や設計を任せられる人材を積極的に採用したいと考えています。

設計担当として採用した場合、入社後は主にOJTで仕事を覚えていただくことになります。最初は、詳細図面を書いたり、リフォーム部門で営業や施工管理を経験してもらい、経験と実績を培って最終的には１棟の設計を任せたいと考えています。希望があれば、伊礼智先生が学長を務めておられる住宅デザイン学校などで学んでいただくことも可能です。

私は土木出身で、入社後に一級建築士になりました。大学などで建築を学んだわけではないので一からの勉強は大変でしたが、建築の楽しさを実感しました。現在は主に、住宅や店舗を設計しています。決して簡単ではありませんが、それこそ設計の面白さです。いろいろと考え抜いて設計した家で家族が楽しそうに暮らしていたり、店舗が繁盛しているとやりがいを実感します。

また、古民家を再生した際は、伝統工法を用いた木造建築のすばらしさに感銘を受けました。その工法を守り次世代へ継承することも、当社の使命だと考えています。

私たちは建築や住宅が大好きな集団です。同じ思いを持つ学生さんとの出会いを楽しみにしています。