未来の建築家を発掘・一流建築家が審査員! 建築界注目の現役学生の木造住宅設計コンテスト

受賞作品

2022 課題テーマ
「母屋と離れ」

○受賞者アンケート

グランプリに参加しようと思ったきっかけ、理由

②作品テーマ決定までの経緯(なぜそのテーマにしたのか)

プランニングで苦労した点

プランニングでうまくいった点

プレゼンの感想

受賞の感想

大会で実際に審査を受けてためになった点

オンラインでの開催にあたって、感じたこと、感想など

グランプリ全体の感想(グランプリに参加してよかったことなど)

あなたにとって設計グランプリとは?

⑪将来どんな道に進みたいと思っていますか?

優秀賞

「吊り橋の家」

大阪市立大学大学院  北山貴也
 

○受賞者アンケート

去年は2人ペアでエントリーして講評をいただけた経験から、今年は1人で作品を作り、対面の場でもっと審査員の方々に見ていただきたいと思うようになりました。また母屋と離れというテーマも例年より具体的で、それをどのように解釈して発想を拡げていくかが面白そうだと感じたので参加しました。

書籍でインプットを重ねる内に、離れにたどり着くまでのアプローチに着目すると面白いのではないかと思うようになりました。その中で離れへ続く橋の案を考えていたときに、これが吊り橋だったら揺れの持つ高揚感が離れに非日常性を与えるのではないかと思い、この案で進めていくことを決めました。

母屋の中央を外部のアプローチが通るため、南北に空間が分断しつつあり、それをうまくまとめるのに苦労しました。また2棟のボリュームが均質的で、それぞれの居室にどのように変化をつけるかということや、吊橋のプロポーションに違和感のない屋根をかけることも悩みました。

離れ2階の憩いの間、本の間、湯の間はそれぞれの空間がうまくズレ合い、他方に視線や風が抜けて緑を楽しめるプランニングになったと思います。またまちのリビングと名付けた空間を設けたことで、中庭とまちを視覚的に繋げることができました。

多くの審査員から意見をいただくことができ、一通り自分で作品をつくることができるようになった中で次に意識すべき課題を得ることができました。特に構造面において、吊り橋のどこにどのような力が加わり、地面に伝わっていくのかを読み取る必要があると学びました。

吊り橋という目を引く部分だけでなく、自分が力を入れて取り組んだプランニングや植栽計画のところを評価していただけたのが嬉しかったです。一方で、上位10作品の中でさらに金銀銅を勝ち取っていくという難しさも改めて感じ、少し悔しい思いもありました。

⑦大会に参加したことで、尊敬する建築家の方々が発する言葉に当事者意識を持って耳を傾けることができました。また他の方の作品を直接見て、母屋と離れというテーマの可能性をあらゆる視点から学ぶことができたことで理解度が高まりました。

⑧去年は完全オンラインだったのに対して、対面が戻ってきたことで会場の熱気や言葉の迫力を生で感じることができてとても貴重な経験になりました。また本番の緊張で抜けてしまったこともアーカイブを見直して思い出せるのはとても良いと思いました。

⑨1番良かったことは、グランプリ終了後の懇親会で審査員の方々とたくさんお話しすることができたことです。自分の作品を通じてこれからどのように設計と向き合っていくべきかという問いを伝えることができ、それに優しく教えてくださったのが大きな学びになりました。

⑩自分を前向きにしてくれるイベントです。新しい学生や建築家、作品との出会いがたくさんあり、私は就職にも繋がりました。設計が楽しくない、熱が入らないと思う時期もあった中で、自分の気持ちが少しずつ良い方向に進み出した大きなきっかけです。

⑪住宅の設計者として、建築の面白さと生活の豊かさを考えていきます。実務の世界へ入っても、このコンペで得た考えや経験を活かして新しいことに挑戦しつつ、現実としっかり向き合い、住まい手に長く喜んでもらえる仕事をしようと思っています。

優秀賞

結のアムト

 大阪工業大学大学院    屋卓治

○受賞者アンケート

大学4年時に卒業設計で大規模な集合住宅を設計しました。そこで今回は原点に立ち返り、個人住宅の設計をしたいと思い、木の家設計グランプリ2022に参加することを決めました。 また審査員が著名な建築家の先生方だったことも参加を決めた大きな理由の一つです。

今回の提案の計画敷地になったのが、鹿児島県 徳之島。私が幼少期を過ごした故郷です。

本提案では、断面的にパブリック(アムト)とプライベート(住居)を積層させるように設計を行いました。しかしパブリックとプライベートを緩くつなぐことが出来ず、完全に二分化してしまったので、その点については今後改善していきたいと考えています。

本提案では石垣のプランニングが特徴的です。 本来、石垣というものは敷地境界線ぎりぎりに計画され、周辺との関係を断つために用いられます。 しかし本提案では石垣を有機的な形態にすることで、周辺住民を招き入れ、周辺との関係を緩く繋ぐためのツールとして活用できたと感じています。

今回の公開プレゼンテーションの経験は私自身にとって、非常に大きなものとなりました。

今回、優秀賞という賞を頂けたことは素直に嬉しく感じます。 しかし、それと同時に自分自身の力不足も実感しました。 もう一度基本に立ち返り、人が住むために建築空間がどうあるべきかを模索していきたいと感じました。

⑦私は建築を通して多様な人々が交流することに魅力を感じています。このことから今回も周辺住民が介入できるスペース(アムト)を建築内部に大きく計画し、集落の拠点を設計しました。 しかし審査ではその点については基本的に触れられず、人がどのように住むのかについて言及をしていただきました。その点については今後、より一層意識をして設計を行わなければいけないと強く感じました。

⑧今回私はオンラインで参加させていただいたのですが、スタッフの方々に親身になって対応をしていただけたので、非常にやりやすく不安なく、公開プレゼンテーションに参加することが出来ました。本当に有難うございました。

⑨木の家設計グランプリは、審査員の先生方と学生の距離が非常に近いと考えております。 自分自身の考えを建築家の先生方にぶつけて、それに対してフィードバックを頂ける機会は、これから建築について考えていくうえで非常に貴重な経験になると強く感じました。

⑩設計グランプリは 新たな発見の場 だと思います。

⑪私は将来、建築設計に携わりたいと考えております。 訪れた人々が幸せになれるような建築空間を設計できるように、これからより一層勉学に励んでいきたいと考えています。 最後になりますがこのような貴重な場を設けていただき、有難うございました。

 

優秀賞

「柔らかいイエ

神戸大学大学院    高垣翔
         大石慎太朗

○受賞者アンケート

昔から木造住宅が好きで、自分がどこまでやれるのか挑戦してみたかったから。

家族が住む家は日常生活を占める心の拠り所となる場所です。心の拠り所となる場所が様々なことを許容してくれる優しいものになればと思い、家に柔らかさを持たせようということになりました。
 

母屋と離れをどのように繋ぐのかという点。

帰ってからすぐに手を洗える「コロナ動線」や、広い土間玄関から生まれる「買い物動線」など便利な動線を考慮できた点。

自分ではうまくいったつもりだったのですが、先生方に自分の見落としていたポイントを質問され、うまく答えられなかった部分が少し悔しいですが、自分の作品をよく見ていただけたと思うと光栄でした。

木造住宅が建築を志したきっかけでもあったので、その木造住宅のコンペで受賞できたことで自分の自信にも繋がり、これからも住宅の設計に携わりたいという気持ちがより一層強くなりました。また建築家の先生方からの貴重なフィードバックが得られたことに対して光栄に思います。

⑦建築家の先生方からのご指摘に対してうまく答えられなかったことが悔やまれるので、もっとデザインに強い根拠を持たせられるようにしなければならないと気付けたことがためになりました。

⑧私はオンラインでの参加だったので、他の学生達の作品を生で見ることができなかったのが残念に思いました。 それ以外のことについては、オンラインでも問題なかったように思います。

⑨大学の設計課題のように同じコミュニティ内での講評ではなく、全国の学生達と競い合うことができ、建築家の先生方からのフィードバックも得られたので非常に有益な時間で、楽しかったです。

⑩設計について再考するための刺激剤

⑪将来は住宅の設計に携わっていきたいと思っています。

優秀賞

蔵暮2つの解釈を有する蔵の計画及び蔵ネットワークライフの提案〜

神奈川大学大学院  半井雄汰
          城所真緒

○受賞者アンケート

現在修士2年で、卒業するまでにチームで住宅の設計を行いたいと思ったためです。

「母家と離れ」というテーマを見て、実際に母家と離れの例として住まわれている「母家と蔵」に着目し、蔵との向き合い方を考えることになったのがきっかけです。

既存の蔵をいじって増築を加えるのか、またはいじらずに増築を加えるのかで悩みました。ですが今回は住み手が歴史家という設定なので、外観を重要視し、既存の蔵をいじらないことにしました。

質疑の時、緊張ですぐに返答が出ず後悔した点はありましたが、自分の今後のための貴重な体験になったと思います。

嬉しく思います。この受賞を今後の励みにして、頑張りたいと思います。

⑦実際に審査を受けて、自分が提案に対して着目している点と、審査員の方々が着目している点に相違があること、またその説明を受けることがためになったと思います。

⑧会場にいない人でも、会場の雰囲気が伝わるため良かったと思います。

⑨他の学生がどんな作品を考えているのか、またその作品に対して審査員の方々がどういった点に着目するのかを聞くことができる貴重な体験でした。

⑩自分の考えていることが、どこまで審査員の方々に通用するのかを試す場だと思っています。

将来は住宅に限らず、様々な用途の建築に着手したいと思っています。

 

優秀賞

「はなれて、かさなる
〜街との関係をとりもち、暮らしを外に引き出す層としてのはなれ〜

熊本大学大学院  直江優都

○受賞者アンケート

夏休みに何か時間をかけて取り組みたいと考え参加しました。また、コンペで受賞するということを目標にしていました。

日頃から考えていた、周囲の環境や風景とのつながり方を、何か新しい形で表現したいと考えました。 まず母屋と離れがあったとき、意図されていても偶然でも、お互いを通してその先にある空間や風景が垣間見えたり、そこで過ごす人の様子が窺えたりする様子をイメージしました。 多くがカーテンを締め切って暮らす現代の住宅に対して、重なり合う母屋と離れが周囲の風景を切り取って見せたり豊かな中間領域をつくることで、風景と共にある暮らしを描きたいと思いました。

いかにシンプルな構成で多様さや重なり感を表現できるか悩みました。しかし、結果としてプランニングが固いというご指摘があったように、住棟の配置と余白との関係をもっと柔軟にデザインするべきだったと感じます。

荻野先生に評価して頂いた、木軸のグリッドからずらしたはなれ縁の配置がうまくいったと感じています。また、シンプルなプランにまとめられた点です。

今回のように、沢山の方々が見てくださっている中で何か話すという経験は初めてで、とても緊張していました。先生方からのご指摘に対して、空間の魅力を積極的にプレゼンテーションすることができなかった点が反省点です。審査やプレゼンなど、作品の魅力を言葉で伝える過程でも、自分の作品をワンランク上にもっていけるような体力をつけていきたいです。

10選に選んで頂きプレゼンテーションの機会を頂けたこと、本当に有り難く思います。ただ、こんな設計で優秀賞を頂いて良かったのかという気持ちも正直あります。 とはいえ、コンペで受賞するのは初めての経験で、まさか優秀賞を頂けるとは思ってもいなかったので、本当に嬉しかったです。これは一つの自信にして、これからさらに頑張りたいと感じました。

⑦今回、審査員の先生方には構造や雨の処理など、現実性についてのご指摘を多く頂きました。この時期にそうしたご指摘を頂けたのは有り難かったです。自分の思い描く空間の心地よさはヴィジュアルだけでなく、もっとリアルなことによって説得力をもっていなければならないと感じました。これからもっと勉強しなければと思います。

⑧目の前の会場だけでなく、見えないオンライン上でも沢山の方々が見てくださっているという状況には、独特の緊張感がありました。表彰式で、カメラ越しに先生方が表彰状を渡されていたのは新鮮で面白かったです。

⑨今回初めて公開審査に参加させて頂いて、他大学の参加者が隣に立っていて、上手なプレゼンをしているのを目の当たりにしたり、とても刺激的な時間でした。

⑩大学時代から応募していました。夏休みに時間をかけて取り組み、力を試すことができる良い機会です。また、多くの学生に受賞の機会を与えて下さっているので、自信をつけられる絶好のチャンスだと思います。地域に根ざした工務店さんが主催されていて、気さくな審査員の先生方がいらっしゃって、とてもあたたかい雰囲気を感じました。

⑪建築設計事務所に就職し、地元熊本で建築設計に携わりたいと考えています。

優秀賞・堀啓二

「離れ家の萌芽更新

工学院大学大学院     朝田岳久
工学院大学      宮本皓生
           今本萌絵
           藤崎史矩

○受賞者アンケート

木造住宅の細かい仕組みについて興味があったから。

研究室活動の調査対象の集落で、興味があったため

動線計画

プライベート領域とパブリック領域を既存建築の特性を活かして仕切った点

プレゼン動画で設計した空間についてあまり触れておらず、伝えきれなかった。

様々な人の協力がなければ受賞出来なかったので、感謝したいです。

⑦プログラムメインになってしまい、利用者に寄り添った空間設計が出来ていなかったことに気付かされた。

⑨参加者の模型のレベルが高くて熱意を感じた。

⑩力試し

⑪建築家

優秀賞・松岡拓公雄

ハナレる母屋繋がるハナレ

 読売理工医療福祉専門学校 
 熊原詩織
 長谷川みどり
 金原未歩 
 須賀楓 
 佐藤南

○受賞者アンケート

サークルで取り組むコンペとして顧問の先生がこのグランプリを選んでくださり、みんなで話し合って参加を決めました。 建築の勉強を始めたばかりの私たちにとって、住宅はイメージしやすい題材だと思いました。

メンバー5人で敷地調査とエスキスを進めました。 敷地調査では、周辺の建物が比較的大きな戸建て住宅が多く、2世帯住宅が目立ちました。そのため、これから家族像がどのようになってゆくのかを考えて、家族構成を3世帯の家族が住む想定にしました。 エスキスでは離れを母屋で囲む・回廊があるプラン・階層が入り組んだようなプランなどが出ました。 離れについては、家族や地域の人が集まる空間にしようという方向性にまとまり、それぞれの案の良いところを抽出して、住人と近隣を繋ぐ回廊型の離れをテーマとしました。

「離れ」がある生活を経験した事がなかったので、「離れ」がある生活で、将来いかに充実して過ごせる空間になるかを自分たちなりにプランニングし、母家と離れがどのような関係になるのかを見つけることに苦労しました。

母家とハナレの距離を適度に保ちながら、母屋での生活感と離れでの営みが相互に垣間見られることで母屋とハナレの大らかな繋がりを表現できました。 また、家族と地域の人との交流の場としてハナレをうまく提案する事ができました。

とても緊張しました。自分たちが考えてきたことの全てを言葉にしきれなかった事に悔いは残りますが、至らないところをはっきりと伝えていただき、もっともっと頑張らなければと思いました。また私たちが模型をこだわって、そして楽しく作りあげたことが伝わり、とても嬉しかったです。


メンバー全員、木の家設計グランプリが初めて参加したコンペだったので、優秀賞と審査員賞のダブル受賞をいただくことができて、大変嬉しく、また大変驚きました。 数々の素晴らしい作品の中で良い評価をいただくことができ、とても光栄に思います。

プランが住宅にとってとても大事なことが痛いほど分かりました。審査員の先生方と直接お話をすることができ、とても勉強になり楽しかったです。これからたくさん勉強し、たくさんの建築を見にいきたいです。

⑧二次審査でzoom参加の方でも審査員の先生方とスムーズにやり取りできているように見えましたので、来場者とzoom参加者とで差は感じませんでした。 受賞されたzoom参加の方と審査員の方々との記念撮影は、同時開催を象徴するようなシーンで印象に残っています。

⑨夏休みに毎日のように学校へ行き、皆で作業をすることは大変でしたが、コンペを始める前より建築についてより多くのことを知ることができ、とても貴重で楽しい経験になりました。

⑩アイデアを納得のいく作品にしていく過程で、多くの学びがありました。また、審査員の先生方から直接評価を頂ける貴重な機会だったと思います。

まだ具体的には決められていないですが、今回のコンペで建築の面白さを知ることが出来ました。この経験を活かして建築の分野に進めるように学校で学んでいきたいです。

竹原義二賞/20

くらしの記憶~時代を超えて住みつづけること~

 京都建築大学校    奥野楓子

○受賞者アンケート

通っている大学が夏季休業に入り、なにか一つでも建築のコンペに挑戦したいと考え、木の家設計グランプリに参加しました。またホームページを拝見すると、憧れの建築家の方々が審査員をされていることや、過去のグランプリの応募作品がアーカイブとして観覧できるようになっており、全国の建築学生の熱量に圧倒されました。今ある自分の実力を全国の建築学生に試すチャンスだと思いました。

職住一体の住宅のあり方は、都市が急速に発展する近代以前はありふれた風景の一部として地域に佇んでいたと思います。しかし、建築用途の分化とともに徐々に専用住宅が主流になった現代の都市において、今回設計した住宅は昔からそこにあるような、それでいて現代的な建築の形態としての職住一体の住まいを考えました。

選定した計画敷地が三角形に近い形ということもあり、プラン上どうしても横長になる部分と奥まった部分が出てきました。それをどのように克服して職と住を一体にするか、なんどもスケッチを描いたりやボリューム模型つくって、近隣住宅や前面道路との距離や配置決めの検討を重ねました。

屋根勾配を試行錯誤することで、隣り合う屋根との重なりあう部分が無理なく設計できたと思いました。

今回、プレゼン動画の提出ができていなく、ほぼ受賞をあきらめていたときに名前を呼ばれてとても驚きました。とても光栄な賞なので率直に嬉しいかったですが、きちんと提出できなかった事への悔しさやもどかしさもありました。来年も挑戦したいと思います。

他の方が設計された作品を見て、表現方法や言葉の選び方、伝え方などとても勉強になりましたし、沢山刺激を受けました。また、最重プレゼン者と審査員の先生方の質疑応答は、自分の設計した案と重ね合わせて聞くことで勉強になることばかりでした。とても有意義な時間でした。

⑧全国の学生が提出された作品をオンライン上のアーカイブで見れることでとても刺激を受けました。また、沖縄からの参加だったので距離に関係なく気軽に参加できたように思います。一方で、全国の学生や審査員の先生方と実際に会って話してみたいと思いました。

⑨コロナ過において、オンライン開催へと柔軟に対応・運営されたことに感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございます。また、審査員の方々の講評を聴いてとても勉強になりました。提出した案の良かった点を審査員の方に教えてもらったり、課題を発見することができ、グランプリに参加して良かったと思いました。

⑩建築とはなんなのか、住宅とはなんなのかを考えるきっかけになる場所です。また、審査員の方々の講評会でのコメントや、ほかの学生が設計された作品への想いや熱量を知るなど、様々な価値観に触れることの出来る場所だと思います。

⑪将来は自分の建築設計事務所を構えて、住宅を中心に世界で活躍することのできる建築家になりたいです。また、自分が設計した建物がそこに住む人の、または道行く誰かの幸せにつながるような建築を設計できるようになりたいです。

横内敏人賞/20選

「棚田と暮らす」

 京都美術工芸大学    小森
 

○受賞者アンケート

住宅設計に取り組むことで設計力をつけたかったから。また、大学の外でレベルの高い競争がしたかった。

日本には美しい棚田風景があるが、少子高齢化や維持管理の難しさが原因で耕作放棄される棚田が増えてきているという現状を変えたかったから。

特に地域との交流スペースをもっとフレキシビリティなプランにするべきだった。

既存の段差を上手く活用しながら母屋と離れの程よい距離感を考えることが出来た。

⑥まさか自分が賞を頂けるとは思わなかったのでとても驚きました。これからももっと良い建築の提案が出来るように頑張りたいです。

自分のプレゼンの改善すべき所が見えたということがよかった。

実際に会場に足を運ぶことで会場の緊張感を味わうことが出来、オンラインも併用することで遠くにいる人とも一体となって審査会が行われてい

木の家設計グランプリに参加したことで、より住宅について深く考えることが出来、審査会では審査員の先生方からとてもためになるお話を聞くことが出来たのでとても成長する機会になりました。

他大学の建築学生と競い合って成長する機会

これからの時代に必要な新しい提案が出来る建築家になりたいです。

堀部安嗣賞/20選

「まもり、ひろがる家」

 神奈川大学    小野美咲
        三井田昂太
                      相澤萌
                      森永友馬

 

○受賞者アンケート

ゼミの一環で参加しようと決めました。大学の先輩方が例年参加していて結果を残しているので、自分たちも参加してみようと思いました。

なかなかテーマが決まらなかったが、リノベーションをしたいという意思はずっとチームの中でありました。そんな中先生方や先輩方のエスキスをと通して研究室が携わっている徳島県美波町にある町屋の改修はどうかと思いつきテーマが決定しました。

リノベーション案だったが元のプランが分からないため建物の外形からプランを予測する必要がありました。そこから最終的なプランを完成させることが難しかったです。既存母屋が縦長だったため諸室を納めることに苦労しました。

耐力壁を考慮・利用した有機的な配置です。

このような賞をいただくことができ大変光栄です。とても貴重な経験をすることができました。これからも努力していきます。

様々な審査員の方々の作品への意見を聞くことができて、多くのアイディアを吸収することができたように感じます。

多くのコンペがここ2年間はオンラインでの開催ということもあり、初めて多くのプレゼンテーションボードが並びながらのコンペに参加することができ、とても嬉しかったです。まだ予断を許さない大変な状況の中で、このような形式で木の家設計グランプリを開催していただいた運営委員の方々、主催・協賛の企業様には感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。

多く作品を実際に見ることができ、とても刺激になった。来年はこのような状況が少しでも良くなり、模型の展示ができることを願っています。

学外の方々の作品を見る場。

様々な形で建築に関わり続けたいと考えています。

荻野寿也賞

「盆ト成家」

 工学院大学大学院    橋田卓実
           松山幸太
                               今村大
工学院大学      竹下音

 

○受賞者アンケート

学年の垣根をこえて、設計に挑んでみたかったから。

盆栽町に訪れた際、そのまちの特徴的な風景や職の形態の奥深さに興味を持ち、盆栽町において建築で何ができるかを考えてみたかったから。

まちの人、来訪者、職人、それぞれのアプローチのとり方や、建築に対して庭をどう設えていけば歴史を再考しつつ新しさを表出させることができるのか、ソフトハード共に考えていくところに苦労しました。

調査から導き出した母屋と離れのつなぎ方を盆栽の在り方含め、反映させられたのは良かったが、建築そのものはあまりつめられなかったと思います。

自分たちが自信を持って表現できたところを評価されたこと、大変嬉しく思います。

自分たちが思っていることとは異なる別の視点からの意見やアイデアが飛び交い、今作品のブラッシュアップや、今後の活動の糧になるような刺激的な時間を過ごすことができました。

⑧会場で実際に建築家の方と直接対話できたのはとてもいい経験になったので、これからも対面での開催を期待したいです。

自分たちの作品に対して、建築家の方から直接ご意見をいただくことができ、また至らない点は多くも評価していただけたこと、とても貴重な経験を積むことができました。今後も精進していきます。

挑戦の場。

⑪メンバーそれぞれ進む先は異なりますが、建築に向き合い続けていきたいです。