未来の建築家を発掘・一流建築家が審査員! 建築界注目の現役学生の木造住宅設計コンテスト

受賞作品

2020 課題テーマ
「自然を身方にする家」

○受賞者アンケート

グランプリに参加しようと思ったきっかけ、理由
プランニングで一番苦労した点 
プランニングでうまくいった点
あなたにとって設計グランプリとは?
今回初めてのオンラインでの開催にあたって、感じたこと、感想など
⑥その他感想

相羽建設株式会社賞

「移ろいの家

東京大学大学院        中川 香怜

○受賞者アンケート

木造で建築を設計したいと思ったから。

実際の建蔽率、容積率を守りながら豊かな空間を作るのに苦労した。

上の階に上がるにつれてプライベート性の高い用途を設定することで街にも開かれた住宅を作ることができたと思う。

同じテーマであるにもかかわらず多種多様な案を目にすることができる機会。

審査員の建築家の方々と学生の間の議論があまりなくて残念だったが、オンラインでもスムーズな進行でよかった。

同じ建築を学ぶ学生の作品を見て、たくさん刺激を受けたのでこれからも頑張りたいと思った。

株式会社青木建設賞

「地続きの家

 神戸芸術工科大学    山岡 里寧
           籠池 七美

○受賞者アンケート

夏休み中に何か一つコンペに挑戦しようと思って調べていたところ、一番興味を惹かれた内容だっ たからです

この住宅に相応しい諸室の置き方や、住宅からどのように自然の風景を見せ、いかに自然と溶け込ませるかを決めるのが大変でした。

③住民同士の交流が深い街だと現地調査をして知ったので、大きな開口の縁側を設けてコミュニケーションを取りやすいようにしつつ、寝室や和室はプライベートな空間になるようプランニングにしたことです。

④大学という環境外で設計に取り組み、自分の実力を試し、社会でご活躍されている方々から評価され、、周りからの刺激や審査員の方々からのご意見を受け、建築の奥深さや新しい可能性に気付いたり、自分の考えを見つめ直したりすること䛾できる企画だと思います。

⑤本来であれば一つの場に集まり、審査員の皆様と議論がなされたり、応募者の方々と交流したりできるはずの機会がなく、寂しさや物足りなさを感じました。

⑥このような状況にも関わらず木の家グランプリを開催していただき、ありがとうございました。設計する際の得意、不得意な点が明白になったと思います。

大野建設株式会社賞

「ユカシタこみち」

共立女子大学    三好 野乃子
        麻生 莉紗子
        柴垣 佑圭

○受賞者アンケート

ゼミ活動の一環で応募しました。

②公園と街とをどう繋げるのか、また全ての部屋から自然を感じる事ができるようにプランニングする事が難しかったです。

③コンセプトを実現するために、ピロティを最大限に活用できました。

④初めてのグループ設計とコンペだったので、案を一つにまとめる難しさを体感しました。また色々な方の発表を観て、プレゼンテーションの重要性を肌で感じました。

⑤模型に力を入れていたので、提出写真の上限数を増やすなどして欲しいです。実際に行って、自分の作品のプレゼンテーションをして審査員の方々に意見を頂けなかったのは残念です。
 

株式会社土屋ホームトピア賞

「坂道のとおる、大屋根の家」

共立女子大学  大澤 一葉 
          小林 芽衣菜

○受賞者アンケート

①堀ゼミナールでの活動。10人のゼミメンバー内で4グループ作りそれぞれの班でコンペに挑戦した。

②大屋根を被せる角度や大屋根のサイズ感、三角で且つ急勾配な敷地を活かしてプランに納めること。

③30度の斜面に平面を落とし込んでいく作業、両側の道と家の内部の道との緩やかな関係性を作ること、3階から見る空の心地よさ。

④難しい敷地設定や思い切った設計をするなど、私たちにとって初めてのコンペでもあり、挑戦の場であった。お互いの得意分野が全く違ったので、共同で設計することでの学びは多く、刺激となった。何より楽しかった事が1番だ。

⑤対面ではなくオンラインにする事で伝わらなかった事があると感じた。伝わらなかったことは自分たちの未熟さであるという一方で、実際に制作した模型を見て欲しかったですし、実際に審査員の方と話してみたかった。

⑥ビルダー賞をいただく事ができて本当に嬉しいです。ありがとうございました。

有限会社鳥生工務店賞

「コートハウスの非日常」

明治大学  泉谷 智文
      笠瀬 未来

○受賞者アンケート

①一昨年、昨年と大学のサークル活動でこのコンペに参加しており、学ぶことが非常に多かったため今年も挑戦しました。

②コンセプトを決める際に苦労しました。太陽や雨、生き物など自然環境をつくる要素はたくさんあるため、それらひとつひとつについて議論を重ね、これからの住宅の味方となる要素は何なのかを見極めました。

中庭を中心としたプランニングにすることで、自然が与える心理的な安らぎを常に感じられるような住宅が提案できたことです。

住宅設計の楽しさを感じられるコンペです。

⑤作品がウェブ上で簡単に見られることで、自分や他者の作品をすぐに振り返ることができることは、オンラインならではの良さだと感じました。

 

株式会社はなおか賞

「大地に寄り添う家」

 神奈川大学    谷本 優斗
        林 眞太朗
        井口 翔太

○受賞者アンケート

①リベンジ。

②地形に合わせたレベル設定とそれに合わせた内部空間の構成。

③効果的に3つの属性の異なる坪庭を計画できたこと。

④挑戦。

⑤実際に審査員の方々からの声を聞きたかった。

⑥引き続き努力します。

ひだまりほーむ(株式会社鷲見製材)賞

「都市にゆとりを」

 名古屋大学    児玉 祐樹
        内田 正紀

○受賞者アンケート

①住宅の設計を久しぶりにしてみたかったため(児玉)
 誘ってもらったから(内田)

②屋根の構造と部屋割りの関係(児玉)
 内外のバランス(内田)

③諸室を取り巻く土間の多様性(児玉)
 土間の連続(内田)

④挑戦、力試しの場(児玉)
 設計を見つめ直す良い機会(内田)

⑤上位作品のレベルが高かったと感じた。(児玉)
 対話もしてみたかったが、動画制作を通じて伝え方を熟考出来た。(内田)

⑥このような状況でも開催して頂きありがとうございました。もう少し時間に余裕を持って
来年リベンジできたらします(児玉)

株式会社プレースホーム賞

やまのはの家

 九州大学    森下 裕

○受賞者アンケート

①今回の提出作品が、地域の抱える問題(竹害・水災害)の解決に建築で出来ることがないかと考え取り組んでいた作品であり、木造住宅であったため応募しました。

②山のドーム形状を建築に取り入れたため、1階と2階ではプランの自由度が異なる点。壁面と屋根の境目がなくなった反面、内部ではプランの制約が課されたので、それをどう活かすかを念頭に取り組みました。

③今回のテーマである「自然を身方にする家」を考えたときに、私は自然界の形態を建築に取り込むことで自
然を身方につけようと考えました。そこで、1つめに、屋根と壁体の境目をなくして山の形態に近づけられた
点。2つめに、建物を山に見立てたときに(以降、「山」と呼ぶ。)山の高さによってその空間の特性を定められた点。3つめに、山の尾根に開口部を設けることで採光・調湿調温等の恩恵を受けつつも題名のとおり「やまのは」の最も輝く意匠に富んだシーンを創出することが出来た点です。

④優れた作品の数々に木造住宅の素晴らしさ・可能性を再認識しつつも、同時に自分の力量を確かめることが出来る場です。

⑤全作品のプレゼンボードと併せてプレゼン動画も見られるのはとても有意義で、参考になりました。優れた作品の図面を参考にできるので今後の糧になるなと感じました。

⑥周囲の作品のレベルの高さに感服しつつも、同時に自分の技量の未熟さ、努力不足を痛感しました。来年
は是非、審査員の方々と討論ができるくらいに自身の技量、作品の質を高めたいと思います。

株式会社HORI建築賞

「やぐらを着る家」

東京大学大学院    河崎 篤史
         福田 暁子
九州大学大学院  荒木 俊輔

○受賞者アンケート

①高校の同級生で一度やってみたかったから。住宅という小さなスケールをやってみたくなったから。

②廊下と各諸室の配置です。

③櫓のスパンと内部空間をどうリンクさせるか。

④ぷち同窓会

⑤まわりの出展者と話したい。

⑥最後の最後で賞をいただくことができ大変嬉しかったです!堀様、また開催してくださった事務局の方々ありがとうございました。

株式会社菅賞/20選

「笹舟が旅する家」

九州大学大学院  片山 諒
                         中平 詩歩

○受賞者アンケート

①コロナ禍で外出できずつまらない夏休みを楽しくしたかったため。

②水路と住宅にどう関係性を持たせるか。またそれに基づく造形コンセプトの決定に時間がかかった。

③水路を挟んだ中庭の周りに縁側などを配置して良い空間ができたと思う。

④ひと夏の思い出。


⑤全員に対して何かしらのフィードバックがあるのが理想だが、最低でも20選くらいに対してはコメントが欲しかった。

⑥初めての試みであるにも関わらず、スムーズに進めて頂きありがとうございました。今年は悔しい思いを
したので、また来年リベンジしたいです。

モリノイエ軽井沢™(CREA Co.,Ltd)賞

「無常を楽しむ家回転壁で自然に対する身の置き方を更新し続ける暮らし〜

 神奈川大学大学院  三浦 悠介

○受賞者アンケート

①やってみたい形と考えがあったので、家というスケールでどのようにできるのか試してみたかったからです。

②壁を動くように考えていたので、どのような機能を壁につけるのかというところや、壁が動いたあとの活動などを考えていくのが少し苦労しました。

③どの部屋にいても異なる部屋まで見通せることです。

④日頃考えていることを形にしていくことです。


⑤学校に入れなかったので、オンライン開催になったことで印刷での提出がなくなったのはとてもありがたかったです。家に居ながらでも審査を観られるのがいいかなって思いました。

⑥選んでくださった企業様、この状況下で開催してくださったスタッフの方々や先生方ありがとうございました。

株式会社山弘

「幸好家」

 京都芸術大学  中川 俊祐
         平田 与一
         石那田 幾子
         久木田 朋子

○受賞者アンケート

①テーマが「木の家」であったこと、そして、大会を通じ仲間の協力が得られることで、自分で実家のリフォームを設計する夢を叶えることができれば素晴らしいと思ったことが、大会に応募した動機です。
(石那田)

②一つは、敷地の風向きや日差しの角度に合わせて、屋根の向きや角度を考慮する必要があったところです。また、非常に短時間で屋根荷重を支えるための構造を検討し模型で表現しなければなりませんでしたので、そこも非常に苦労しました。あとは、駐車場で間取りが制限されたことで、建物全体のボリューム、窓の配置、屋根形状などのプランニングに苦労しました。(平田)

③うまくいった点は屋根と縁側のプランニングです。老人の独居のための家として、メンバーで出し合った意見を検討し、かたちを作り上げたのですが、そのすがたはノスタルジックではありましたが、わたしたちが考える「木の家」は伝統的な屋根をもった建物でしたので、最終的に図面と模型が思い通りの屋根になったのは良かったと思います。さらに重要なポイントとなったのは縁側です。方形ではなく多角形にしたことで、屋内からの視線に広がりをもたせることができたこと、さらに、水盤に面した自由なスペースが第2のリビングとなった点も、プランニングでうまくいった点でした。(久木田)

④私たちにとっての設計グランプリとは、自分の力の足りない所の再発見になり、改めて設計の意味を見直すことができるチャンスです。(石那田)


⑤2019年のコンペをライブで観ておりましたので、私もあのようなエキサイティングな場でプレゼンができれば楽しいだろうな、と思っていたのですが、オンライン開催となってそれができず正直がっかりしました。しかし、逆に動画作成のスキルが身に付いたことなど、オンラインのメリットも感じました。また今後ですが、日本中の学生にとっては京都までの旅費をかける必要がなくなり、そのために参加を躊躇していた学生たちにとっては、門戸が広がるメリットがあります。これは学生にとっては大きいのではないでしょうか。ですから来年は最初からオンラインでやることに決め、さらに多くの学生が参加する大会になればいいと思います。(中川)

⑥このようなことに挑戦できて、とてもたくさんのことを学ぶことができました。(石那田)

芸大系の通信の学生で、しかも他の多くの参加者よりいくつか年をとっていますが、それでもこんな賞を頂くことができたので、大きな自信につながりました。私たちの作品が一番、とご評価くださった株式会社山弘の三渡社長には感謝しかありません。本当にありがとうございました。(中川)

一般投票賞

「だんだんに住まう」

 早稲田大学  茅野 紗由
        小林 嵩史
        吉田 悠哉